メンタルクリニック Materia

Mental Clinic Materia

漢方治療について

当院では、さまざまな症状に対して、漢方治療を積極的に行っています。

例えば、
* ストレスによる症状、自律神経失調症
* 月経に伴って起こる不調、更年期障害
* 気分の落ち込みやイライラ、不眠
* 子供の夜泣きやかんしゃく
* 認知症
などです。

さまざまな不調を抱え、病院でいろんな検査をうけたが異常はなく、解決策が見つからず、困っている患者さんも少なくありません。

漢方治療では、その人の体質、ふだんの生活をみて、漢方薬を処方します。症状の改善が見られない場合は、別の漢方薬へ変えてみたりと調整しながら、その人にあった漢方薬を見つけていくことができます。

漢方治療は体質改善ではありません。バランスを崩してしまった体質を元に戻してあげるのが漢方の基本です。また、漢方薬は副作用がないという誤解も多くみられますが、漢方薬は生薬を配合したれっきとした薬ですので、場合によっては副作用が出る方も中にはいます。詳細は副作用の項目をご参照下さい。

自律神経失調症と漢方治療

自律神経失調症とは、ストレスや環境の変化、ホルモンバランスの変化(更年期障害、月経前症候群)によって、身体の中の様々なバランスを保っている自律神経の働きがうまくいかなくなり、不快な症状があらわれることです。

主な症状



(主な症状)
* のぼせ
* 急に暑くなったり寒くなったり
* 冷え
* むくみ
* 頭痛
* めまい、耳鳴り
* のどの違和感
* 動悸、息苦しさ
* 胃の痛み、不快感
* 便秘、下痢

内科や他の科を受診してみたが、検査は異常なく、症状別に大量の薬が出たという方もいらっしゃいます。
漢方では体質、普段の生活から症状の原因をさがし、漢方薬を処方します。そのため、症状ひとつずつに薬が処方されるというより、体質にあったいくつかの漢方で様々な症状を同時にとってくれます。

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認知症と漢方治療

今までの認知症の治療では、認知症の中核症状と言われるもの(記憶障害・見当識障害・判断力の低下)に対し西洋のお薬を使ってきました。ところが症状を抑えるだけでなく、昼間も眠気が出て、活動を制限され、ふらつきが強く転倒の危険性が出てきたり、逆に怒りっぽさが増悪したり、本人や家族も治療に対して不安になってしまうことがあります。

最近はそのような症状に、漢方薬が使われるようになってきており、学会や統計からも効果は西洋薬と同等であり、西洋薬の副作用を考えるとむしろ有効と言われています。

当院では、認知症の患者さんに対して、漢方を取り入れています。西洋のお薬と併用することがありますが、充分な説明と家族の理解のもと、患者さんが安心して治療に取り組むことができ、また、地域の福祉、他の医療施設とも連携をとり、その人らしい暮らしが保てるようサポートしていきます。

漢方の副作用として主なもの

副作用が起こる要因としては、漢方の内容・量・患者さんの体質やそのときの体調などが考えられ、起こる確率や程度にも個人差があります。漢方薬により、今まで不調だった部分に働きかけ、正常なバランスに戻そうとする過程で一時的なものであることもあります。

当院では、定期的な血液検査を行って、肝機能をチェックしたり、その都度症状を見ながら、状況に応じて漢方薬の内容や量を調整していきます。

間質性肺炎

発熱、空咳、息苦しさなどの症状が稀に現れる事がある。

肝機能障害

発熱、発疹、全身倦怠感、悪心、嘔吐などの自覚症状が現れる事がある。

低カリウム血症(偽アルドステロン症)

むくみ、血圧上昇、全身倦怠感などが現れる事がある。

胃腸症状

胃もたれ、胃痛、胸やけ、下痢、便秘などの症状が起こる事がある。

皮膚症状

発疹、発赤、かゆみ、湿疹などの症状が起こる事がある。

膀胱症状

排尿の回数が増える、残尿感、排尿時痛などの症状が起こる事がある。


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